2016年の4月に発生した熊本地震は、熊本県内に大きな傷跡を残していますが、1周間が経過してもなお中規模の余震は断続的に続いています
そしてこの熊本地震は、他の地域の地震までも誘発していく可能性が指摘されています
私の住んでる,沖縄は比較的地震が少ないと云われています
しかし,本当なんでしょうか?
内陸型地震は少ない
今回の熊本地震は内陸の直下地震ですが,沖縄県は内陸型の直下地震は少ないようです
断層を調べてみると本島では「石川ー具志川セグメント」が存在します
宮古島に「宮古島起震断層」があります
これが滑ることが無いわけではありません
特に宮古島は複雑な断層をしていますので,確率として無しというわけではありません
しかし内地と比べて比較的直下地震は起きにくいと考えて良さそうです
では,何が怖いかといえば,海に囲まれている・・・・海の中というか,島ですから,海洋地震が来れば津波の恐怖が出てきます
沖縄の近海
沖縄近海には沖縄トラフと琉球海溝に挟まれています
沖縄トラフは長さ1000km,幅200kmの細長い海底の凹みで水深は深いところで2200mあるこれも溝と言えば溝なので,地殻変動で少しづつ動いている
また,琉球海溝はフィリピンプレートの西に位置する海溝で最深部は7500mもある
この延長に南海トラフが位置する
海溝ということはプレートとプレートに挟まれているため,ここも少しづつ動いているということになる
この近海で海洋地震が起きると・・・
このあたりが大きくずれると海洋地震を起こし,マグニチュードが大きければ30m級の津波が南西諸島から九州,四国,紀伊半島まで津波が起きる可能性がある
そんな津波が来たら沖縄県全体が被害に遭う
水が来ないのは西表島の山の上,石垣島の山の上くらいかもしれません
また,南海トラフ地震や東海地震などで津波が起きた場合も状況によっては津波の被害が発生する可能性が出てくる
1771年に起きた八重山地震では震度4程度と推定されているが,高さ約30mの津波が八重山列島・宮古列島を襲い壊滅的な被害をもたらせた
八重山で9,400名以上、宮古諸島で2,463名が溺死したという
石垣島では完全に消滅した村もあったほどの被害だった
その地震から245年が経過しているその間,西表島近海,沖縄本島近海,宮古島近海で小さな海底地震は起こっている
これもいついかなる時に大きなズレが生じ,マグニチュード8クラスの地震が起きないとも限らない
今でも与那国島近海でM7.8クラスの地震が30年以内に起きる確率が30%と高い
熊本地震と他は関係ないかもしれないが・・・
熊本地震が起きた直後から、東側の阿蘇山麓、そして大分県地方にかけても大きな地震が発生しました
今回の熊本地震の問題点としては、中央構造線に沿った地震であったことが挙げられます
熊本、阿蘇、大分を結ぶこれらの地域の地下には、中央構造線という日本最大の断層が存在していて、日本の東まで伸びていることはご存知かと思います
したがって熊本で地震が発生すると、断層が連続的にずれを引き起こして、日本列島を東まで地震が襲う可能性があるということなのです
本当だとすれば大変なことです
南海トラフ地震も気になる
四国あたりでも地震が頻発するようになると、南海トラフ地震のことも気になってきます
南海トラフ地震は四国の沖合で発生すると見られている巨大地震です
南海トラフ地震が発生することで懸念されるのは揺れによる被害はもちろんですが、大津波の発生が予想されることです
津波の被害で記憶に新しいのはスマトラ地震や東日本大震災のときの津波でしょう
宮城県などでは津波の高さが30メートルから40メートルに達していたとのことですが、このレベルだと沿岸にある居住区は壊滅状態になります
九州南部、四国南部、近畿南部の地域で、大変な被害が予想されているのです
沖縄県ももちろん含まれています
沖縄大丈夫?
沖縄は大丈夫ということはありません
というより,現状は日本全国どこにいても地震は起きうるということです
その時に備え,今の段階から「防災」「減災」を考えておき,命を守る行動を取りましょう
誰もアナタを守れません
アナタを守るのはアナタ自身です